外壁のヒビ割れ補修工事

2023年12月27日 16:18
カテゴリ: リフォーム

左官と塗装できれいな仕上りに

今回は当店自信の外壁系の施工で、ひび割れ(クラック)補修の依頼でした。当店のご近所の方で、自宅の外壁にひび割れがあるので見てほしいというお問い合わせでした。お話を聞くと、他の業者さんが家の傾き修繕のため、ジャッキアップして直した際に、その影響で外壁にヒビが入ってしまったようで、その補修を当店にお願いしたいとのことでした。

実はこういったことはリフォームではよくあることです。
今回のように建物の基礎に関わる施工を行う場合、柱や梁といった基礎は建物全体で立ち上げられているため、その施工の影響が他の場所に出てしまうことはあります。施工ミスというよりかは、木造建築が多い日本家屋ならではのことで、予めご理解(当店では先に施工リスクをお伝えしています)頂くのが良いかと思います。

今回は定期的に外壁塗装をされていて、他の箇所にひび割れ等が全くなかったこと、ジャッキアップ施工した箇所から近い場所(ジャッキアップの影響を大きく受ける)にあったため、原因が特定できましたが、施工の内容によっては当該施工の影響で生じたものなのか、もともとあったものかの判断が付きづらいものもあります。基礎に影響を与えかねない施工を行う場合は、事前に施工のリスク説明を受けておく、ご自身でも自宅の写真を撮っておくことがポイントですね。

さて、今回の外壁のひび割れですがですが、コーキングといった材料でヒビを埋めて雨水が入らないように直すことが一般的です。ちょっとした塗装のひび割れ等であれば、作業自体は簡単なのでDIYでやることもできると思います。今回はひび割れの箇所が高所(はしごを使わないと届かない)にあったり、ひび割れの規模が比較的大きかったこともあったので、Vカットを行った上でコーキングを行い、周囲としっかりなじむよう左官工事の後に塗装(既存壁色に調色)で仕上げました。

外壁のひび割れに関する豆知識ですが、ヒビ割れの向きは「縦」より「横」が危険です。水が浸入しやすくなります。またヒビ割れの幅が大きいほどリスクなので、「横方向に目に見える大きなヒビがある」といった場合は、早めの補修をお勧めします。雨水が侵入してしまうと、家を支える木の腐食につながり、湿気やカビ、シロアリの被害につながるリスクが高まります。費用は足場を組まなければそこまで高くはないので、ちょっとひび割れが目立ってきたなという方はお気軽にご相談ください。

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