今日は日銀が決定したマイナス金利解除の影響がどこにどう及ぶのかについて、銀行の担当者と話す機会があったので、書きたいと思います。
結論として、銀行の金利は上がるようです。
もちろん一言で金利が上がると言ってもメリット・デメリットがあります。
まずメリットです。
預金金利が上がります。メガバンクは既に公表しつつありますね。順序としては「メガバンク→地銀→信金・信組」といった流れのようです。ただ預金金利が上がると言っても雀の涙程度かと思います。定期預金であればもう少し上がると思いますが、バブル時代にあったような年利6%などには程遠いと思います。株価はバブル時代を超えているのに、庶民の実体経済(収入)が当時とさほど変わっていないことに違和感を感じるのは私だけでしょうか。
次にデメリットです。
こちらの方が圧倒的に影響が大きいと思いますが、住宅ローンに特化して書くと、もちろん返済金利が上がります。これから新たに住宅ローンを組む人は、既に契約している人と比べると固定金利の利率が既に上がっていますね。そして今後は金利があがるだけでなく、10年固定といった長期固定の商品が減少(例えば最長7年など)する可能性が高いのではということです。
次に昨今の住宅ローン借入者の内、7割近くの方が借りている変動金利について、これは固定金利があがったのちに上がってくるようです。上がる順序としては「預金金利→借入固定金利→借入変動金利」の順ですね。
変動金利で借り入れている方は固定金利に変更することが可能です。私も自宅のローンは変動金利で組んでいます。ただし、先に固定金利が上がってしまうので、変動金利から固定金利に切り替えを考えている方は、そのタイミングの見極めが必要となりそうですね。
とはいえ、銀行担当者の方も「上がるとは言え、この経済状況下で変動金利が大きく上がることはまずないでしょう」というのが見解でした。多くの方が物価高に伴う所得増にはなっていない状況の中で、金利を上げてしまうと生活が成り立たなくなるため、金利を上げたとしても、住宅ローンには大きな影響のない範疇で留まるのではないでしょうか。変動金利で借りている方はそこまで不安に感じる必要はなく、基本的には現況を注視するで良いのではないかと思います。一方、これから金利が上がることに対してストレスを感じる(安心を求める)という方は、10年固定金利の商品のあるうちに固定金利に切り替えるのもありだと思います。
いずれにしても今回の日銀のマイナス金利解除に伴い、多くの方が預金金利や借入金利について、改めて意識することになったと思います。以前ブログでも記載しましたが、10年以上前に借り入れた方や高い金利で住宅ローンを借りている方は、これを機会に借り換えを検討されてみると良いと思います。月々の支出の減少につながると思います。
当店では住宅リフォーム費を含んだ借り換えを行うことで、月々の支払いをこれまでと変えずに自宅を新しくするといったこともご提案できますので、お気軽にご相談ください。