業者によって異なる施工内容の提案

2024年07月17日 10:40
カテゴリ: リフォーム

どれが正しい?

さて、今日は業者の提案内容について、参考になればと思って書きたいと思います。

昨今、初めてリフォームする方はネットで探して、複数社に見積を取られたうえで、どこに頼むか決断される方がほとんどかと思います。

見積書や提案に関して、「〇はA社見積にはあるのにB社には記載がない」、「C社にはこの施工は必要ないと言われたけどD社にはやったほうがいい」と言われたなど異なる内容に、疑問やひいては「ぼったくられてる!?」といった不安を感じる方も正直いらっしゃると思います。

これらをしっかりと判断するために当店としては、見積は複数社取得の上、きちんとそれぞれの業者にその施工内容および意図や背景を確認することを推奨しています。
※近隣エリア3社に取得がおすすめ

見積書を見たことがある方は分かると思いますが例えば外壁塗装の1つをとっても金額はもちろんのこと、塗装面積から足場面積、養生面積、使用する塗料や付帯部、諸経費等項目や方法が業者間で完全一致することはありえません。
なぜならこの見積書にはそれぞれの業者のこれまでの施工実績に伴う経験や知識、ノウハウといったものが反映されているからです。

そのため他社への見積の公開はあまり望ましくなく、場合によっては公開NGとしている業者もあります。
また、業者によっては最後に見積を持参し、「他社さんの見せて!うちではその内容でさらに安くするので今すぐうちに決めてほしい!」という積極的なところもありますが、これはあまり望ましくありません。というのもこのやり方は労せず、他社の見積内容を真似て価格だけの提案に終始しているからです。
リフォームは大切なお住まいを長期に渡って住みやすく、利便性の良いものにするといった目的ですので、しっかりとヒアリングや現地確認の上、提案することが重要だなと思っています。
そうは言ってもお客様の各自のご判断ですので、こういったスタイルを好む方もいらっしゃると思いますし、否定できないのも理解しています ^^;
(当店では他業者だけでなく、お客様ご自身にも公平性や信頼を欠いてしまうと判断しており、どうしても他社と類似した施工内容で見積を…と仰る方には「単価や金額は伏せた上」で、項目のみをベースに見積作成しております。)

さて、少し話がそれましたが今回お伝えしたかったことは、それぞれの業者において、提案(推奨)する施工内容が異なることを前提に、その業者の内容に「根拠があり、お客様ご自身が納得できるかどうか」です。

施工総額に関しては、相見積でおおよその相場が判断できるかと思いますが、その金額に対して各業者の手法や使用材料といった詳細内容について、不明な点があればしっかりとご確認ください。
その上で業者の回答があいまいだったりした場合は、担当者の勉強不足もしくは最悪なケースは過剰な施工内容で金額を上乗せしている可能性も否定できませんのでそういった業者にはご注意ください。


また、ある程度業者間の金額や施工内容を絞って効率的に比較したいという方へのアドバイスとして、「具体的に商材名(グレード・仕様含む)」を決めてご相談すること推奨します。

あまり裏側を言ってしまうと同業他社から怒られてしまうかもしれませんが、キッチンやお風呂といった水回り設備は取付施工はメーカーによる施工となり、業者間で施工内容にそこまで大きな差が生じないため、金額差はメーカーからの卸値(掛率)が中心となります。
例えば、「リクシルのリデア(お風呂)で見積りしてほしい」、「クリナップのステディア(キッチン)で見積作って」など、具体的になっていると業者間の比較がしやすいかと思います。


最後に、お客様がリフォーム業者を決める上で重要視してほしいことをお伝えします。

業者間で金額始め施工内容がさほど変わらないのであれば、レスポンス速度、期日の徹底、丁寧・誠実・コミュニケーションといった担当者の人間性を含めた「相性」で決めてください。
お客様のニーズヒアリングやそれに基づいた内容をお客様始め現場職人に提案・共有するのは担当者です。この担当者の対応によって、仕上がりを始め、施工満足度にも大きく影響します。
施工仕上がり(職人の腕)は問題ないけど担当が不親切。レスポンスが遅い。言ったことが伝わってない。
など直接やりとりをする担当者との相性が合わずに不満が募った(その業者の評価が下がった)ということもよく聞きますので、ぜひ担当者も業者選びの重要な軸としてお考え下さい。


ちなみに当店は原則代表の私が対応しており、責任もって誠実に取り組んでいる次第です!
…とアピールで締めくくらせていただきます。

長くなりましたが参考になれば嬉しいです。

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